[TOP]ギリシャの語り
2014/04/11(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(001)  

今月5日から6日にかけて、個人のヤボ用でシアトルに行ってきた。
渡米の機会は多くあるが、今回は久しぶりの陸路による国境越えだった。
9.11テロ事件の影響だと思うが、入国審査は以前より厳しくなっていた。

シアトル発で世界的なものは、三蔵的にはスターバックスを一番に挙げる。そのシンボルはセイレーン、出所はギリシャ神話とされている。この「ギリシャの語り」では、私が師匠から聞いたギリシャ神話に関する解釈を語るのが目的だ。十代後半からの日記やメモを確認しながら、身勝手に述べてゆくことになる。

ところでシアトルから始まったスターバックス、その一号店はパブリックマーケット前の所在と広報されている。ところが実際の一号店は、その場所のものではない。厳密な意味では、現一号店は二号店(注一)なのだ。近年その現一号店では、旧シンボル一色のレイアウトになっている。
写真は2014年4月5日撮影、店前の看板を撮ったもの。

我々が日常認識しているスターバックスコーヒーのセイレーンは緑色印象。ところが写真を見ての通り、現一号店セイレーンのみが茶色印象だ。
チョット話はそれるが、師が語ったセイレーンは瀬尾蓮(せおれん)或いは瀬織夢(せおりん)と記述される。

せっかくスターバックスを語る機会に恵まれたので、現一号店セイレーンを瀬織夢、現一号店以外の在全世界セイレーンを瀬尾蓮と相当させて便宜上の区別を試みる。この区別には、本当の一号店も瀬尾蓮の扱いになることを忘れないでほしい。

(注一)英文のウィキペディアに記述されている。私は現地を知っているので、信頼できる記述内容である。The first Starbucks cafe was located at 2000 Western Avenue from 1971–1976. This cafe was later moved to 1912 Pike Place Market; never to be relocated again.
http://en.wikipedia.org/wiki/Starbucks#History



2014/05/02(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(002)  

頭に浮かぶ「外国は何処ですか」
と、聞かれて「アメリカ」と回答。
それは案外少ない。実は・・・
「ギリシャでしょう!」と答えるのが最も多いのだ。(ウソでしょ!)当然疑われるだろう。疑われて当然だ。私が十九才の時、たった七人に聞いただけの話だ。その七人とは、母、姉、師、祖母、友人二人、そして近所のおばちゃん。師は神相学派九三代導士真条のことだ。

母は「ギリシャやね。うちが外国の写真で憶えているのが、オリン何とか言う神社やわ」と云った。「それオリンポスの神殿と違う」と僕が言ったら「そんなんや」と言いながら洗濯をしていた。

姉は「外国と言えばアメリカやろ。ハワイもアメリカらしいし。ほら、日本が戦争に負けたやんか」等と言っていた。姉は高校でも真面目に勉強していたようだった。師は「義理社なんせ。日本の天照様が女神になってしもうたから、男神が行きなさった処なしてな。御伊勢さんの別荘みたいなものじゃから、日本人にとっては一番縁深い社じゃ」・・・と。因みに漢字表記のギリシャは希臘と書くが、師は義理社と表しておられた。

祖母は「一番はフランスや。次は韓国かな」と、身近に感じられる國名を思い付いたようだった。友人の一人は「そりゃギリシャやな。神話が面白いやんか。人間くさいけど動きに迫力があるし、なんか天地を駆け巡るし」もう一人の友人は「ボセイドンが凄いな。女神さんも色っぽいしな」と言っていた。

友人二人がギリシャ神話を口に出したのは(私の友人なので当然)神話好きだからだ。最後に近所のおばちゃんは「わてカレー好きやから、外国っちゅうたら印度やな」と言いながら「今晩の御飯はカレーうどんやねん」と続けていた。

ところで鏡子が悩んでいたパソコン騒動であるが、最新情報では笑える話だ。インターネット・エクスプローラーの危惧性が判明して、マイクロソフト社が改善プログラムを提供した。それが、サービス終了しているXPにも提供された。XPは臘(ろう)みたいなもの、稀に現れた生連(せいれーん)に翻弄されつつも、存在感をアッピールする。これは希臘の神々の囁きだろうか。いつもながらに訳の分からないことを言って申し訳ない。写真は本来のスターバックス一号店の在った場所。生連が全世界を見つめているように観える。



2014/05/16(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(003)  

師(注一)と語るのは、十代の私にとって幸せそのものだった。現実離れした話も、そこでは日常で、まるで映画の世界に入り込んだような気分になれたのだ。高校二年生の夏休み、師と映画の話をした。

「映画は見たことあるで・・・」と、師は私の知らない映画のことを語った後「おまえは映画が好きか」と質問をされたので「小学生の頃から・・・」と言いかけると「父親に連れて行ってもらったのがあるか」と突言。(エッ!)と驚く私を観て「前に大きな幕のを父親に連れられて行ったと云うとったやないか」と言われて「その映画は何ちゅうたかい。それを思い出してな」と、私の顔を見据えられた。

「クレタの風車と云う題でした」と、私が答えた後、本題とも云うべき「師の思惑」が始まった。クレタ島は尊霊界がシッカリ自力で整備されたところで、世界で最も安定している。ことを主張。何故そんなことを知っているのか、思いつきを語っているのか、当時の私には理解出来なかった。しかし私にとっては、映画の世界が別の現実として拡張されて行く新しい認識だった。

それからも何度か、師はクレタ島の話をされた。「クレタの風車と云う映画を観てみたいのう」とも仰っていた。今ならビデオで再視聴はできるはずだが、私はビデオ販売をみたことがない。たとえ販売していても師に観て頂く機会は無いが、何れ巡り会えたならば、私自信が再視聴しようと思う。

写真は「春の兆し」やっと滋賀の朝も暖かくなった風景。まみ子の投稿ならば「おきなさい鏡子!」のシリーズになるだろうが、これは私が撮影したものなので「自然に目が覚めるまで睡眠を楽しんだら!」と云うことになる。そう云えば師の言葉「クレタ島の隣景(注二)では女神が服を着ておるんじゃが、寝なさる時は服を脱いで、その服を掛け布団みたいにするのじゃ。要はな、常に纏(まと)う大事な布があるんじゃよ」

(注一)神相学派九三代真条(しんじょう)導師、俗名は妙子。学派内では行者タイプの導師だと言えるが、私が話す科学情報に凄く熱心だった。
(注二)人間界に最も近い神界故の呼称。尊霊界と同義語である。



2014/06/20(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(004)  

前回(003)で話題を出した「クレタの風車」だが「英語版ならば DVD がありました」と、二人から送っていただいた。
本稿にて感謝の意を表します。

ギリシャ神話の主神であるゼウスは、クレタ島で産まれたと師(注一)から聞いた。牡牛に変身してエウロペと云う美しい女性を誘惑して最初の妃にしたそうだが、ヨーロッパの名由来はエウロペにある。そして師は云う・・・尊霊界が自力で整備されたところであるクレタ島から、ゼウスは全世界へ手を伸ばしていった。

話は変わるが敦賀の気比神社境内には「手の額受け」がある。どんな額を受けていたかは知らないが、噂によると盗まれたそうだ。この手は夜に観ると不気味だが、昼ならば明るい妄想が湧いて神話とくっつけたくなる。それで、この額受けを「ゼウスの手」と云うことにしておこうと思う。

多くの物語に有りがちな「神と魔の戦い」では痕跡が出るはずだ。そしてクレタ島から全世界へ伸びている神手の痕跡は気比にもあった。つまり気比尊霊界はクレタ島尊霊界に似て、太古より独自に整備されてきたと云える。故にそれは、猶太渡女(注二)を敦賀へと導いた神軌だったのかもしれない。

写真は2014年6月19日、泉野鏡子が撮影した。

(注一)神相学派九三代真条(しんじょう)導師、俗名は妙子。学派内では行者タイプの導師だと言える。謙虚な人柄だったこともあって、高校生の私が話す科学情報に凄く熱心だった。
(注二)2013年09月27日 三蔵フライデー「猶太渡女嬉話」参照。



2014/07/18(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(005)  

「ミロのビーナス」が何かを知らない人でも、聞いたことのある言葉だ。私は小学5年生の時、美術書に在る「ミロのビーナス」を眺めて嬉しくてたまらなかった。その頃、どこまで内容を理解していたかは憶えていない。しかし(外国の女神様は裸なんや)と思うことで心が明るくなったことは確かだ。女性の裸体に興味を持ち始めるのは生物学的に当りまえのことである。だが(自分としては)裸体の女神に「崇高なイメージを抱いていた」と云う記憶に自身がある。

神姿を伝えたのは人間だから、実の神姿は観た者にしか分からない。それが錯覚であっても神姿は絵師によって伝えられる。「ミロのビーナス」は絵ではなく彫刻であるが、製作者は本当にビーナスを観たのだろうか。もしや人間の裸女を観て、其の姿を神に模したのか。或いは神の宿った女性だったのか。謎は深めるほど面白くて人生に彩りを与える。
何れにせよ「小学生にでも知られるほど有名になった女神」だから存在力があって更に、人への影響力があるのは事実である。

ミロのビーナスは、愛と美の女神アフロディテです。・・・なんて教養は後で着いてきた知識であるが、師に「外国の女神様は裸なのですか」と勇気を持って質問をして「日本の女神様だって裸の方はおられんや」と聞いて神話探求の決意をした。それは16歳だったが、還暦を迎えた今は「神話はギリシャの語りが基本にある」と結論をしている。

写真は2014年7月10日の泉野鏡子である。この裸体をどのように観るかは夫々の勝手であるが、撮影した者としてはジックリ眺めて欲しい。



2014/08/22(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(006)  

ギリシャ神話を知らない人でもアポロには馴染みがあるはずだ。出光のガソリンスタンドではアポロの横顔が自然と目に入る。「アポロって何」って聞くと「太陽神ですよ」と答えるのが一般的。「太陽神って云えば、天照大神のことですよね」と更に聞くと「違うよ」と我が師(注一)は教えてくれた。とりあえず「天照大神は女神様だと聞いていますが、確かにアポロは男神ですよね。アポロには双子の妹アルテミスがいます。アルテミスは月神だと云われている。天照大神には弟に月読命がいるけれど、月読命が男神か女神かは定かではないです。アルテミスとは合わないなぁ」・・と、ティーンエイジャーだった私が話すと「訓ちゃんは考えるのが好きやなぁ」・・・と、師は大笑いするばかりだった。

二十歳になった頃、師から聞いた話を整理した。アポロとアルテミスを考えるには母神レトを知ることが重要だ。レトは日本神話での瀬織津姫の系統でクレタ島尊霊界が自力整備(注二)する影の力になった。アポロは太陽神界の系統魂であって、アルテミスは水星神界の系統魂である。水星神界は月神界と繋がっており、夫々が太陽神界の火気暴走を調整している。もちろん師の独言であるが、師は常に「根拠がある」と言っておられた。
それを婆さんの戯言と観るか否かは我々の自由だ。

写真は、泉野鏡子の寝室に太陽光が忍び込んだところだ。

(注一)神相学派九三代真条導士。女行者で九州は日向の人。
(注二)2014年06月20日 三蔵フライデー「ギリシャの語り」(004) 参照。



2014/09/19(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(007)  

スコットランドが独立していればイギリスにとっては危機が訪れていた。
「その根拠は」と云っても真条婆様から聞いた昔話に基づくことなので、私がイギリスの政治情勢について詳しい訳ではない。幸い危機は一応回避されたようだが、次はウェールズが動き出す。

アレ「今回はギリシャの話では」と思われるだろうが婆様の戯言によると、スコットランドにはギリシャの神々が多く赴任しているそうなのだ。クレタ島尊霊界が自力整備された後、碧岸を統治する上層神界である貴玉から要請があった。「碧岸に近くして中流なる地之利は潤沢なるも思凝るに危うい故、隣景賑わいて救うを要す」つまり、イギリスを支える尊霊界はスコットランドだと云うことになる。荒唐無稽な話だが御伽噺のようなものとして聞いてもらえれば有難い。もしイギリスを「一つの村だと仮定すると」スコットランドは氏神様の境内に相当する。「凄いデカい氏神社ですね」と師に言ったら「だからイギリスは強いんじゃ」等と言葉が返ってきたことを憶えている。

「ウェールズの土地神にはゼウスが一目を置いていた」とも聞いている。スコットランドが氏神ならば、ウェールズの神は古い鎮守様なのだ。ところでラファティー先生の御主人ミスターラファティーはウェールズの人。当然ラファティー先生にとっては(たとえ御伽噺でも)真条婆様の話に興味が涌くことだろう。

写真は「ウェールズを語っているラファティー先生と山下貞希」ではない。「この机を置いた感じ、ここに合ってる。エエ感じやんか」等と話しているラファティー先生と蛍メニスである。



2014/12/05(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(008)  

(005)で「外国の女神様は裸なのですか」と、私が師(注一)に対して、勇気を持って質問をしたことを述べた。正直な話、子供の頃から裸女への憧れがあった。憧れは尊敬に変わり、やがて裸女と女神を同一視するようになった。
師から神話を学ぶとき、頭中に描くのは裸身の女神。特にギリシャ神話からは強い印象を受けた。

師の語りによると、ギリシャの神々は葉布(はぶ)と云う衣を身に着けるそうだ。もちろん師が語る御伽噺(おとぎばなし)での用語だ。葉布は大きな葉のようで、持主の気持ちによって変化する。闘争の念を持てば鎧のようになり、敬愛の念を持てば透かし模様の礼服になる。模様は神様の個性を表して魂様を示す。「ギリシャ以外の神々は葉布を着けないのですか」と質問をしたら「ギリシャには彼方此方(あちこち)の神様が来ておるからなぁ。どの神様も葉布を持っておるわ」と師は答えてくださった。ところで葉布の材料であるが、神々の荒魂(あらみたま)を主材料にして奇魂(くしみたま)を鏤(ちりば)めるそうだ。

神々が沈思されれば裸身に見える。あるいは和魂の働きが活発になれば、衣は透けてくるそうだ。そして衣が厚く濃くなるのは、幸魂が活発になるから。そんなことを語る時、師はいつも「暑い」と云って服を脱いでおられた。写真は「まみ子カタログ」人は着ける衣装によって魂様を替えるのかもしれない。

(注一)神相学派九三代導士、真条。数少ない女性導士。



2015/01/16(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(009)  

「外国の神様を知ってる?」
友達に問いかけた内容、最多質問。
高校生活の三年間、友人と語るのは宗教の話題が一番多かった。超能力に興味がある者どうし、密教について語ったものだった。「まじない」をやってみたり、ヨガの真似事も行った。

友達の中で、私は宗教書を多く読んでいるほうだった。
それでリーダーになって、知ったかぶりをしたものだ。
話を最初に戻して外国の神様だが(ほとんどの友人が)佛様は日本の神様だと思い込んでいた。「百済からの佛教伝来」なんて学校で習う有名な歴史だが、恐らく佛様は日本人の心に定住されているのだろう。

そこで登場するのが「師の語り」真条婆様の御伽噺だ。師によると「ギリシャ神話の代表であるゼウスが佛教を広めた」なんて、とんでもないことになる。何でもゼウスは世界を掌握しようと願っていたのだが上手く行かなかった。そこで他神の動きを利用することにして、自らは四五(注一)の様子を伺っていたらしいのだ。ここでの他神とはアジアの神様で田渡広田代(注二)と云う。全く聞いたことのない御名だが、師も滅多に話題にしない神様だ。

写真は2015年1月16日、柔軟体操をする泉野鏡子。田渡広田代の護衛に就いている三體の女神様は、一之字に両脚を開いて休息をされるらしい。

(注一)四が神界で五が人間界を表している。私文書による用語。
(注二)「たわたりひろたしろ」矢野文献では、大広木正宗大神のこと。



2015/01/30(Fri)  三蔵フライデー「ギリシャの語り」(010)  

先ず御断りしておくが、本文の内容は私文書としての小説である。故に気楽な読物として捉えていただきたい。

2015年1月下旬、最大のニュース。
やはり「ギリシャの語り」だろう。
1999年から兆しを出し、2002年に
ヨーロッパ紙幣、ユーロが現れた。

私は、それからがギリシャ神話の再稼動だと思う。ギリシャの神々はユーロ圏を揺さぶり、世界の政治経済を手中に収めようとする。それに対抗するのが、なんと金毛九尾と云うスーパーコンピューター。恐らく米国を混乱させている者の気を、ヨーロッパに逸らす魂胆だろう。ゼウスの企みが21世紀になって実るのだろうか。今やゼウスは、米国統理の道を模索し始めた。

ギリシャの政権、世界政治に興味が無い者ならば何でもないことのようだ。しかし世界規模で政治経済を知らなければならない近年は、遠い国の出来事ではない。地球國の一員である日本にも大波は押し寄せてくるのだ。財力を武器とするよりも、借金と立場を駆使するほうが世界を動かせる。「人は財で自ずから滅びる」それがゼウスの戦略に観得る。はたして上手く行くかどうか、これからのヨーロッパは目が離せない。

写真は2015年1月16日、柔軟体操をする泉野鏡子。(009)の正面版である。パンティー着用は底力の隠蔽工作である。ただし泉野鏡子の力とは関係ない。あくまで本文に関連した比喩である。



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